情報弱者だけが反応する広告キャッチコピーBEST3!あなたは大丈夫?
2021/05/08
セールスコピーライター・ウェブマーケター。「コピーライティング」「セールスコピーライター」でGoogle検索1位獲得。自身のコピーライティング技術をメルマガで全て無料公開していて読者は7000人超。
どうも、コピーライターのスミダです。
今回は、よくある広告詐欺ランキングベスト3を紹介します。
世の中には情報弱者だけを食い物にすることを目的にした広告・キャッチコピーが存在するのをご存知でしょうか?
情報リテラシーの高い人からみると「こんな言葉に誰が信じるんだ?」と疑問に思うような詐欺まがいの広告であっても、情報リテラシーの低い情報弱者は引っかかってしまう…ということが現実にはたくさん存在します。
そういった広告は、情報弱者を狙い撃ちにするために”わざと”いかがわしい広告になっていることがあるのです。
ここで紹介するのは詐欺にもよく使われる手口ですが、誰もが知っている有名企業も似たような方法で広告をつくっていることも少なくありません。
あなたは普段から広告の言葉の魔術に翻弄されてはいないでしょうか?
是非、チェックしてみてください。
目次
第3位:疑似科学系『水素水を飲んでたら100歳若返りました』
広告の世界には「本当のことっぽい話をしているけども実は何の根拠もない話」があふれているため、情報の信ぴょう性を確認することなく鵜呑みにしてしまう人は危険です。
特に際立った効果のない商品の魅力をアピールしようと誇大広告気味になってしまうことはよくある話です。
昔から言われている「マイナスイオン」なんて未だに本当に効果があるのかよく分からないですし、「プラズマクラスター」は消費者庁から誇大広告として注意されたりもしています。
最近では、「水素水は本当に健康にいいのか?」という議論も盛んです。
これらは「なんとなく良さそうなイメージ」でブランドができているため、広告やマーケティングとしては”成功”と言えます。しかし、「良さげなイメージ」は必ずしも消費者にとっての利益を提供してくれるわけではありません。
疑似科学的な話に限らず、根拠のよく分からない広告やコピーには注意が必要です。
たとえば、雑誌やインターネットにのっている「オススメの●●ランキング!ベスト3!」などは、製作者の意図や、大人の事情、歪んだ社会のしがらみなどなどの影響を受けているため、中立なランキングではないことが大半です。
もちろん、この記事『情報弱者だけが反応するキャッチコピーBEST3!』も、僕の独断と偏見によるものであり、そもそも何を基準にベスト3を選んでいるのかも、いくつの候補からベスト3を選んだのかも分かりません。笑
疑似科学を見分けるには多くの知識を要求されるため、情報リテラシーが高い人でも判断が困難であることが多いのが現実です。
日ごろから情報の真偽や、情報のソースなどを自分で見極める習慣をつけましょう。
第2位:炎上系『まだ東京で消耗してるの?』
最近流行りの情報弱者を食い物にするのが炎上系キャッチフレーズです。
「炎上」とは、ネット上である話題を多くの人が(怒りや批判を伴って)SNS・ブログでシェアされ、お祭り騒ぎになることを言います。
炎上させることで、その著者のサイトにアクセスが集まったり、知名度を上げることができたりするため「炎上マーケティング」という言葉が有名になるほど大流行りの手法です。
具体的には以下のようなタイトルが炎上しやすいタイトルになります。
- 『えっ?まだ時給でしか働けないの?高校生のアルバイトじゃあるまいし……。』(まだ東京で消耗してるの?)
- 『旅で人生が変わったとか言う人は中身がゼロなのです』(はあちゅうオフィシャルブログ)
- 『ウェブはバカと暇人のもの』(中川淳一郎氏著書)
この手の炎上狙いの広告やフレーズはほとんどネットでしか見ることはありませんが、稀に大手メディアでも炎上(を意図したと思われるもの)がみられます。
以前、カップヌードルのCMで「おバカ大学」というコンセプトで、矢口真里が自分の不倫体験をネタにしたことで批判殺到の炎上騒ぎになったことがありました。
心理学の大学教授を演じる矢口真里が「二兎を追う者は一兎をも得ず 」「やっちゃえ!」と力説するCMです。
※このCMは批判殺到のため放送中止になりました。
「炎上マーケティング」という言葉に象徴されるように、情報を発信する側は意図的に感情を煽ることを目的にしています。
そんな情報に反応したところで百害あって一利なしなので、「あ、これはワザとやってるな」と煽りをスルーできる心の余裕をもっていたいものです。
第1位:錬金術系『余ってる10億円もらってください』
古今東西、絶大の影響力を誇り、詐欺にも使われる王道が錬金術系のキャッチコピーです。
露骨な例をあげると、Youtubeのコメント欄などにでてくる
「余命宣告をされたけどお金の使い道に困っています。誰かもらってください」
というような書き込み。
(出典:NAVERまとめ)
こんなもの誰も信じないだろうと思うのが普通ですが、Youtubeに上記の書き込みをしていた犯人は同様の手口で約2000人から約2億円を騙し取っていたのです。(犯人は逮捕済み)
重要なのは、こういった詐欺を考える犯人は「ありえねーよ」とツッコミを入れ情報リテラシーが標準以上の人は最初からターゲットにしておらず、1万人に1人の情報弱者だけを狙っているということです。
広告やキャッチコピーには必ず「ターゲット層」が存在しているため、ターゲット層に該当しない人にとっては「どうでもいい」と思われても何の問題もありません。
「なんにもせずにお金が手に入ったら…」誰の心にも存在する淡い期待を見事に突いた情報弱者向けの広告は詐欺以外にも普通に存在します。
よく目にする例としては、消費者金融大手が電車の車内広告などにデカデカと掲げているキャッチコピー。
はじめての方30日間まるごと利息ゼロ!!
―プロミスの車内広告
「30日間利息がゼロ」にしている理由は、言うまでもなく一人でも多くの人にお金を借りてほしい(そして利息をバンバン支払ってほしい)からです。
錬金術系の広告やお金がらみの詐欺については、多くの人が疑いをもつため、反応する人が少ないのは事実です。しかし、お金に困っているときなどは甘い誘惑にひっかかってしまうので要注意です。
まとめ:情報弱者ねらいの広告キャッチコピーの特徴と対策
ここまで、情報弱者をターゲットにした広告・コピー(・詐欺)の典型的な事例を紹介してきました。
全てに共通しているのは「人間の心の弱い部分」 を巧妙に狙っているということです。
- 疑似科学系では「いちいち事実確認をするのが面倒」という弱い心を
- 炎上系では「感情」という理性でのコントロールが難しい部分を
- 錬金術系では「楽してお金がほしい」という人には言えない抑圧された欲求を
広告を仕掛ける側は、虎視眈々と僕たちの弱い心のスキマを狙っているのです。
街を歩けば広告だらけ、スマホをチェックしても広告だらけの世知辛い現代社会を、サクッと上手に世渡りするためには、「仕掛ける側の意図」や「人間心理」についての理解を深めることが必須です。
この2つに無知な人は、情報弱者として大きな損失を被ることになりかねません。
反対に「仕掛ける側の意図」や「人間心理」を詳しく知れば、日常生活・ビジネスシーンで大きな利益を得ることができます。
これをキッカケに広告やコピーライティングに興味をもった人の人生が、少しでも楽しいものになれば、これほど嬉しいことはありません。
PS
人生が楽しくなるコピーライティングとはどういうものかは『コピーライティングとは?基礎から書き方までこれ一本!』の記事で解説してありますので、あわせてお読みください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コピーライター
住田辰範
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