売上激増なサンクスページの事例4選!作り方や効果的な文言を解説
2021/04/28
セールスコピーライター・ウェブマーケター。「コピーライティング」「セールスコピーライター」でGoogle検索1位獲得。自身のコピーライティング技術をメルマガで全て無料公開していて読者は7000人超。
今回は多くの人が見落としがちな「効果的なサンクスページ」についてお話をしていきます。
サンクスページとは、Web上で商品を購入したりメルマガを登録したりしたあとに表示される「ご購入ありがとうございました」などの文言が載っているページのことです。
基本的には購入や登録をしてくれた人に対して「正常に手続きができたことを知らせるとともに感謝を伝えるページ」であると考えている人が多くいますが、実はそれだけではありません。
むしろサンクスページは、さらなる売上へと繋げるための重要なページなのです。
しかし多くの人がそのことを知らず、大きな機会損失をしてしまっています。
つまり世の中には、もったいないサンクスページがかなり多いのです。
一方、サンクスページをきっちり作成すれば、クロスセル(ほかの商品を併せて購入してもらうこと)を狙うことができます。
サンクスページを少し工夫するだけで、売上を一気に上げることができるのです。
そこで今回は、正しいサンクスページの意味と効果性の高いサンクスページの作り方をお伝えしていきます!
という内容で、売り上げにつながるサンクスページの書き方を具体的にお伝えしていきます。
後半で優れたサンクスページの事例も紹介していきますので、ぜひ参考にして、あなたも効果性の高いサンクスページを作成してください。
目次
サンクスページとは?
冒頭でもお話ししたとおり、サンクスページとは商品の購入やメルマガの登録をした直後に表示されるページのことです。
多くの人がこのサンクスページを、購入や登録に対して正常に手続きができたことを知らせたり、感謝を伝えたりするだけのページだと捉えています。
たとえば以下は、適当なサイトでメルマガに登録したときに表示されたサンクスページです。
確かにこのページが表示されれば、メルマガの会員登録が問題なくできたのだと知ることができますね。
しかし、それだけです。
このページからはさらなる効果を得ることができないため、サンクスページとしては悪い例であると言えます。
では次に良い例として、以下のサンクスページを見てみてください。
こちらのメルマガのサンクスページでは、本文の下にTwitterへのリンクが貼ってありました。
考えてみてほしいのですが、メルマガに登録している時点でその人はこのサイトから発信される情報に興味があるはずです。
そこに「Twitterで毎日最新情報をお届けしている」ということを伝えてTwitterのリンクを貼れば、効率的にフォロワーを増やすことができますよね?
このようにサンクスページは、少しの工夫をするだけでさらなる効果を期待することができるのです。
ちなみにサンクスページで追加の登録や購入をおすすめすれば、あとからメールで勧めるよりも高い効果が望めます。
なぜなら人は、購入や登録をした直後は追加で行動をしてしまいがちになるという特徴があるからです。
あなたも何か買い物をしたときに「こちらの商品もいかがですか?」と店員に勧められて、いらないのについつい追加で買ってしまった、ということがありませんか?
サンクスページはまさにその状態であるため、追加での登録や購入を促しやすくなるのです。
このように考えていくと、サンクスページが実はかなり重要なものであると理解していただけるのではないでしょうか?
それなのにこのサンクスページで何もしないのは、かなりもったいないと言えますね。
【4つのポイント】効果性の高いサンクスページの作り方
効果性の高いサンクスページの作り方には4つのポイントがあります。
- サンクスページに盛り込むべき内容
- 実際に人が動くように文言を工夫するべき
- サンクスページはデザインにまでこだわるべき
- アクセス解析と改善を行うべき
この4つのポイントを踏まえれば、追加での登録や購入を促せる効果性の高いサンクスページが作成できるはずです。
それでは4つのポイントについて、1つずつ詳細を解説していきましょう。
サンクスページの作り方1.
サンクスページに盛り込むべき内容
サンクスページを作成する場合、以下のような内容を盛り込めば高い効果性を望むことができます。
- 購入した商品と関連性の高い商品の紹介
- お得なクーポンを発行する
- SNSのフォローボタン、シェアボタン
- 関連性の高い記事への誘導
- そのほか、行動を促したいこと
まず購入した商品と関連性の高い商品を紹介すれば、ついでにそちらも買ってもらえる可能性があります。
ECサイトなどでよく見かけるやり方ですね。
購入者限定で、お得なクーポンを発行するのも効果的です。
ちなみにクーポンを発行する場合は、期間限定にするのがポイントとなります。
期間限定のお得なクーポンを発行すれば、「期限切れになる前に使わないと」と思ってもらうことができるため、その場で追加の商品を購入してもらえる可能性が上がります。
メルマガなどへの登録に対するサンクスページには、SNSのフォローボタン、シェアボタンを配置しておくのも効果的です。
メルマガへ登録した人はあなたに対して好意的であったり興味を持っていたりする可能性が高いので、サンクスページを工夫するだけで簡単にフォロワーを増やしたり、情報の拡散をさせたりすることができます。
僕の場合、メルマガ登録のついでにLINE公式アカウント(旧LINE@)にも登録してもらうように促しています。
ブログの場合は、登録したサービスや購入した商品と関連性の高い記事へ誘導することによって、サイトの滞在時間が延び、SEOで有利に働きます。
たとえばサンクスページで購入してもらった商品の使い方を詳しく解説した記事に誘導すれば、高確率でアクセスしてもらえますし、じっくり読み込んでもらえるはずです。
ほかに何か行動を促したいことがあれば、そちらを記載しておくと良いでしょう。
たとえば実店舗に来てもらうためのアクセス(地図)を載せたり、回答してほしい簡単なアンケートを記載したり、ですね。
このようにサンクスページに情報を追加するだけで、簡単にさまざまな効果を望むことができます。
もし簡素なサンクスページにしているなら、この機会に載せたい情報を追加してみましょう。
サンクスページの作り方2.
実際に人が動くように文言を工夫するべき
サンクスページを工夫するならコピーライティングのテクニックを駆使して、人が動いてくれやすい文言を使うようにしましょう。
サンクスページはある意味、クロスセルを狙うクロージングページです。
だからこそセールスコピーのテクニックが活きてくるというわけですね。
たとえば、
この商品を買った人の90%はこちらの商品も購入されています
という書き方をすれば、バンドワゴン効果(ある選択肢が多くの人に支持されているという情報が流れることで、情報の受け手が支持されている選択肢を選ぶ傾向が強くなる)を狙うことができます。
もしくは、
ちなみにこちらの商品の使い勝手が劇的に変わる使い方があります。実はハサミとガムテープを使うのですが……詳しくはTwitterで紹介しているので、ぜひフォローをお願いします
という書き方をすれば、ツァイガルニク効果(不完全な情報ほど気になって記憶に残りやすい)を狙い、より行動を促すこともできるのです。
あとは文言ではありませんが、クーポンを発行したときに期間を定めるのも、限定性を持たせるというテクニックの応用ですね。
このようにサンクスページでは、コピーライティングのテクニックを応用してより効果性を上げることができます。
ちなみにコピーライティングのテクニックについては「コピーライティングとは?基礎から書き方までこれ一本!」でかなり詳しくまとめているので、そちらも併せて確認してみてください。
サンクスページの作り方3.
サンクスページはデザインにまでこだわるべき
サンクスページをテキストだけの簡素な作りにしているサイトも多いですが、クロスセルを狙うならデザインにまでこだわるべきです。
デザインなんて変えてもそう大きくはCVに影響しない、と考えているかもしれませんが、そんなことはありません。
デザインは非常に重要な意味を持つもので、それこそECサイトなどであれば、デザインを変えるだけでCV率が10倍以上変わったりもします。
実際に大手ECサイトのAmazonでは、効果的なボタンの色を特定するためだけに多額の研究費用を費やしたほどです。
それほどまでにデザインがCV率に与える影響は大きいということですね。
ちなみに効果的なデザインの作り方については「現役デザイナー直伝!売れるセールスレター(LP)のデザインとは?」の記事で解説しています。
現役バリバリで活躍中のデザイナーさんにインタビューを行って書いた記事なので、参考にしていただけるはずです。
サンクスページの作り方4.
アクセス解析と改善を行うべき
サンクスページについてはアクセス解析を行い、改善を行っていきましょう。
そうすることでよりサンクスページの効果性を上げることができます。
たとえば「サンクスページで関連商品を紹介しているのに思ったように売れない」、というパターンで考えてみてください。
このときアクセス解析を行うと、「紹介している関連商品のリンクはどれくらいクリックされているのか」を確認することができます。
仮にリンクがしっかりクリックされていた場合は、サンクスページでの興味付けは成功しているので、それ以外の要素(商品紹介ページ、商品の質、商品の価格など)に問題があると考えることができます。
対してそもそもリンクがクリックされていないということが分かれば、サンクスページの方に問題があると特定することができるわけです。
このように問題点をしっかりと特定することができれば、改善も効率的に行えます。
だからこそサンクスページを作成したら、アクセス解析と改善を行うことも重要なのです。
売上激増なサンクスページの事例4選
ここからは効果性が高いであろう優れたサンクスページの事例を4つ紹介していきます。
- Amazon
- LESSAR(レッサー)
- Bell Cosme
- トピア
サンクスページのイメージが湧いていない、どうすれば効果性の高いサンクスページが作れるのかわからない、という場合にはぜひ参考にしてみてください。
サンクスページの事例1.
Amazon
最大手ECサイトであるアマゾンのサンクスページには、非常に多くの情報が表示されます。
Amazonは売上を増やすための導線やデザインの設計を、どのECサイトよりも細かく試行錯誤して研究しています。
商品ページに表示される関連商品や、購入後に他の商品をおすすめする方法など、学ぶところが多いです。
Amazonのサンクスページをみると、以下の画像のように、サンクスページというより普通の買い物ページと同じような構成になっています。
画像引用:Amazon
このようにAmazonのサンクスページは、多くの商品を表示させて追加の注文を促す構成になっているのです。
ちなみにAmazonのサンクスページでは、個々人に合わせて以下のような商品が表示されます。
- チェックした商品の関連商品
- おすすめ商品
- これにも注目
- 閲覧履歴に基づくおすすめ商品
- もう一度買う
- ご注文に基づくおすすめ商品
- 保存した商品に関連する商品
- 読書履歴に基づくおすすめ
- おすすめ商品と人気商品
- 閲覧履歴
AmazonではAIを活用し、顧客一人一人に合わせた商品を表示させているわけですね。
そうすることによって、気になる商品や買い忘れの商品を追加で買わせることができるのです。
さすがに個人や小規模事業の場合、最新のAIを使うことはできないかと思いますが、それでもある程度同じようなことはできます。
たとえばECサイトの場合、購入してもらった商品と一緒に買われやすい商品を紐づけて表示させるだけでも、クロスセルは狙えるはずです。
さらにAIを使わなくてもアクセス推移や追加購入の頻度を解析すれば、関連商品の精度を上げるなど、効果性を上げるための改善もできます。
このようにサンクスページを上手く運用すれば、追加購入によって売上を大きく上げることもできるのです。
サンクスページの事例2.
LESSAR(レッサー)
LESSARは、ウェブAR・ブラウザARが作成できるサービスです。
ビジネス利用も可能なサービスで、そのためのお問合せをしたときに表示されるのが以下のサンクスページです。
画像引用:LESSAR
見ていただいてわかるのが、サンクスページでフリープランの申し込みを促しているという点です。
LESSARには無料で使えるフリープランと、ビジネス利用に適した有料のスタンダードプランがあります。
そこでお問い合わせをしてくれた顧客に対し、フリープランを先に使ってもらうことで商品の魅力を知ってもらおうとしているのです。
そうすることで問い合わせの対応をしたさいのCV率を上げることを狙っているわけですね。
このように無料で提供しているサービスがあるなら、サンクスページでおすすめしておくと良いでしょう。
サンクスページの事例3.
Bell Cosme
コスメ用品の販売を行っているBell Cosmeでは、購入者に次回使える5%オフクーポンを発行しています。
このようにサンクスページでクーポンを発行すれば、人は損をしたくない生き物なので、「クーポンをもらったのだから使わなければいけない」と思わせることができるのです。
画像引用:Bell Cosme
この購入者に次回以降使えるクーポンを発行するという手法は、サンクスページに限らずさまざまな場面で活用されています。
わかりやすいのが、飲食店やアパレル店で買い物をしたときにもらえる割引券ですね。
あとはもちろん、Amazonや楽天ショップで買い物をしたさいに付与されるポイントにも同じ効果があります。
そのためもし可能なら、購入者向けのクーポンやポイントの付与を考えてみるのも一つの手です。
そしてサンクスページでクーポンやポイントを表示させれば、それらを使った追加購入を見込むことができます。
サンクスページの事例4.
トピア
山口県山口市で不動産を扱っている株式会社トピアのサンクスページでは、Web上でのお問い合わせに対し、来店してもらえるような工夫がされています。
画像引用:株式会社トピア
こちらのサンクスページでは、「お気軽にご来店ください」という文言とともにまるでカフェのような写真を載せることで、1度足を運んでみたいと思わせる演出をしています。
実際に来店してもらうことができれば、そこでお客さんのニーズをくみ取ったり営業をかけたりすることができる、というのが狙いですね。
このように地域を限定してビジネスを行っている場合は、お問い合わせのサンクスページから実店舗への誘導を行うというやり方もありです。
もし対面での営業に自信があるようなら、あなたのサイトでも真似してみると良いかもしれません。
あと、画像ではわかりませんが、サンクスページのしたの方ではきちんとソーシャルリンクボタンも載せていました。
このページの作者はおそらく、サンクスページの持つ効果性を理解している人なのでしょう。
【まとめ】サンクスページでは少しの工夫で売上増に繋がる
今回は意外と重要なサンクスページについて解説をしてきました。
サンクスページを上手く活用することができればクロスセルを生み出し、場合によっては売上の大幅増に繋がります。
それこそ関連商品を表示させたり、SNSのフォローボタンを表示させたりといった小さな手間だけで、追加購入やフォロワー獲得が発生するわけです。
手間と効果性で考えれば、かなり効率が良いと言えます。
しかし現状、サンクスページの重要性に気づいている人はほとんどいません。
実は今回の記事で紹介したサンクスページの事例ですが、探すのにかなりの時間をかけています。
これが何を意味するのかというと、現状、サンクスページで工夫しているサイトが少ないということです。
もちろんAmazonや楽天といった大手サイトではサンクスページが工夫されていますが、小規模ビジネスを行っているようなサイトの場合、ほとんど工夫したサンクスページは見当たりません。
「登録ありがとうございました!」、「ご購入ありがとうございました!」という文言が並んでいるだけです。
そしてだからこそあなたがサンクスページの有用性に気づき、少しの工夫をすれば、それだけで競合に対しても優位に立てるようになります。
多くの人が忘れがちなサンクスページですが、だからこそ工夫をして、その効果を実感しましょう!
※ネタバレ注意※7852人が知ってるコピーライティングのタネあかし
実は、あなたが今読んでくれたこの記事にも様々なコピーライティングのテクニックを使っています。
バンドワゴン効果やツァイガルニク効果、メリットとデメリットの両面提示などなど…
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