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すぐに使えるベネフィットの具体例!ライティングでよく使うのはこの4個

   

ベネフィット
【この記事を書いた人】住田辰範
セールスコピーライター・ウェブマーケター。「コピーライティング」「セールスコピーライター」でGoogle検索1位獲得。自身のコピーライティング技術をメルマガで全て無料公開していて読者は7000人超。
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今回の記事では、ベネフィットをライティングで活かしている具体例を紹介していきます。

 

 

以下の4つのライティングにおいて、うまくベネフィットを使っている例を具体的に解説していきますね。

 

  1. セールスコピーライティングの例
  2. SEOライティングの例
  3. SNSライティングの例
  4. 動画のシナリオライティングの例

特に自分がかかわっている分野はしっかり読んでみてください。

 

 

ベネフィットとは、相手が実際に得られる価値のことです。

 

 

ベネフィットを簡単に説明するたとえ話として、「ドリルを買う人はドリルが欲しいのではなく、穴を買いに来たのだ」という有名な話があります。

 

ドリルを買いに来たお客さんにとってのベネフィット、つまり本当に得られる価値は、性能の高いドリルではなく、ラクに穴をあけられることだという意味です。

 

 

つまりドリルを買いに来たお客さんに対しては、ドリルの性能を淡々と説明するよりもいかにラクに穴をあけられるかを説明した方が、価値を感じてもらえて商品が売れるということですね。

 

 

 

このようにベネフィットを理解して使いこなせば、相手の心をより動かすことができるようになります。

 

とくにライティングにおいては、ベネフィットを理解しているかいないかで、その文章の効果性が大きく変わってくるのです。

 

 

そこで今回は、ライティングで使われているベネフィットの具体例を、ライティングの種類別にまとめて紹介していきます。

 

ライティングに上手くベネフィットを取り入れて、ユーザーの心に刺さる文章を書きましょう。

 

ライティングにおけるベネフィットの重要性とは?

ライティングにおいてベネフィットが重要なのは、一言でいうと売上アップ・成約率アップに直結するから…なのですが、もうすこし細かくいうと、ベネフィットを取り入れることで以下の2つの効果が得られるからです。

 

 

  1. 読み手により価値を感じてもらえる
  2. 読み手の興味をより惹くことができる

 

 

ライティングにおけるベネフィットとは、ユーザーが本当に欲しいと思っている価値に関する情報、もしくは本当に知りたいと思っている情報そのもののことです。

 

たとえば商品を紹介する記事を書く場合はユーザーが本当に欲しいと思っている価値を文章で伝えなければいけませんし、何かを売る場合でなくてもユーザーが本当に知りたいと思っている情報を提供できれば、その文章には価値が生まれます。

 

 

その一例として、害虫が嫌いな人に殺虫スプレーを売るための文章を書く、という状況を想定してみてください。

 

その害虫嫌いな人にとって、以下の2つの情報のうち、どちらを知らせた方がより心に刺さるでしょうか?

 

 

  1. この殺虫スプレーにはイミプロトリンというピレスロイド系の殺虫成分が0.476W/V%含まれています
     
  2. この殺虫スプレーはすぐに害虫の動きを止めることができるので、逃がさず確実に退治することができます

 

 

おそらく後者の方がより害虫嫌いな人の心に刺さり、商品の売上が上がるのではないかと予想できます。

 

なぜなら害虫嫌いな人が本当に価値を感じる部分、つまりベネフィットは、よくわからない殺虫成分の詳細ではなく、害虫を確実に仕留められるという事実だからです。

 

殺虫スプレーに何の成分が含まれているかより、それによって何が得られるかの方が重要であるということですね。

 

つまり殺虫スプレーを売るためのライティングをする場合は、害虫を確実に仕留められるという情報をより詳しく、目立たせて書かなくてはいけないということになります。

 

 

このようにベネフィットをライティングに取り入れることは、その文章の価値や効果性をより高めることに繋がります。

 

ライティングを学んでいるなら、「ユーザーが本当に望んでいることは何か?」ということを常に考えるようにしてみてください。

 

それだけでも、あなたの文章の価値をグッと高めることができますよ。

 

 

 

ベネフィットの具体例4選

ここからはライティングの種類別に、ベネフィットを上手く取り入れている具体例を紹介していきます。

 

 

 

 

これらのライティングについて、ベネフィットを取り入れたときのメリットと具体例を紹介していきますので、興味があるライティングをチェックしてみてください。

 

 

 

セールスコピーライティング編

セールスライティングは商品を売るためのライティングであるため、とくにベネフィットが重要となってきます。

 

お客さんに商品を買ってもらうためには、お客さんが本当に感じている欲求を刺激しなければいけません。ドリルのたとえ話で言うところの、穴をラクにあけたいという欲求を刺激しなければいけないわけですね。

 

 

またベネフィットに関してはお客さん自身も気づいていないことが多いので、こちらから知らせてあげるということも必要になってきます。もちろんそのためには、お客さんが気づいていないベネフィットをこちらで汲み取らなければいけません。

 

 

つまりセールスレター(LP)は、ベネフィットを気づかせて刺激するものでなければ商品が売れないということです。

 

 

 

そういった観点から見て、「スピードラーニング」のセールスレター(LP)は、ターゲットのベネフィットを理解したうえで、その欲求を満たせるということを上手く伝えています。

 

 

スピードラーニングLP

(引用元URL:スピードラーニング公式サイト)

 

 

スピードラーニングは英語を学ぶための教材ですが、実はスピードラーニングのターゲットにとってのベネフィットは、「英語を身に付けられる」ということではありません。

 

スピードラーニングのターゲットにおけるベネフィットは、「ラクして簡単に、効率的に英語が勉強できる」ということなのです。

 

もちろんスピードラーニングの販売側もそれを理解しているので、LP内では効果性よりも簡便性をアピールしています。

 

だからこそスピードラーニングのLP内では、「〇ヵ月必死でやれば日常英会話が身に付く」というようなことではなく、「5分間聞き流すだけで英語を学べる」という部分が強みとして押し出されているわけですね。

 

 

そういう意味でスピードラーニングのLPは、ベネフィットの使い方が非常に上手いLPだと言えます。(実際に商品を購入した人の評判はまた別の話ですが……)

 

 

 

反対に、絶対にやってはいけないのは「スペック」ばかりを伝える、ということ。

スピードラーニングでいうと、

 

  • 合計●時間●分の音声で
  • 英語と日本語が交互に再生されて
  • 英語の書籍●冊分に相当する英語を詰め込みました!

↑こんなスペックをいくら伝えても、「ほしい!」とは思ってもらえないわけです。

 

 

ちなみにスピードラーニングのLPに関する解説は【解説あり】見本にしたいセールスレターの事例10選!サンプル,例文の探し方もご紹介の記事内でもやっていますので、そちらも併せて確認してみてください。

 

 

 

SEOライティング編

SEOライティングではユーザーニーズを捉えることが非常に重要となるため、ターゲットのベネフィットをしっかりと理解しておくことが必要です。

 

 

というのも「【SEOとは?】コピーライティングとの違いや書き方を解説!」の記事内でも説明していますが、Googleが記事を上位表示させる条件の1つに、ユーザーニーズに応えられていることというものがあります。

 

つまりベネフィットを理解して書かれた記事は、おのずと上位表示されやすくなるのです。

 

 

また、記事タイトルや冒頭文で本当に欲しい情報が手に入ることを知らせてあげれば、ユーザーの滞在時間を延ばすこともできます。

 

さらに検索ワードにおける複数のベネフィットを理解しておけば、記事の網羅性を上げることにも繋がるはずです。

 

 

SEOでは滞在時間や記事の網羅性についても重要視されているので、記事内にベネフィットを取り入れて滞在時間や網羅性を改善することができれば、必然的に表示順位を上げることにも繋がります。

 

 

 

ちなみに僕が見て上手いなと思えたのは、「美味しいワイン」というサイトにある「まずはこれを飲んでみよう!美味しい赤ワインの選び方とコスパ最強のオススメ赤ワイン8選」という記事です。

 

 

美味しい赤ワイン

(引用元URL:美味しい赤ワイン)

 

 

「美味しい赤ワイン」は、SEO界隈でとても有名なライターである松尾氏が手掛けたサイトです。

 

中でも「まずはこれを飲んでみよう!美味しい赤ワインの選び方とコスパ最強のオススメ赤ワイン8選」という記事は、赤ワインの選び方を説明するといったコンセプトで書かれています。

 

 

で、この記事の何がすごいのかというと、「赤ワイン」と検索をかける人のニーズ、つまりベネフィットを理解したうえで、それをしっかりと冒頭で伝えているところです。

 

実際に赤ワインの記事内でも語られていますが、「赤ワイン」というキーワードで検索をかける人の多くは、赤ワインの小難しい情報を学びたいのではなく、ただただ手っ取り早く美味しい赤ワインを買って飲みたいだけなんです。

 

つまり、赤ワインを上手に選ぶためだからと言ってプロのソムリエだけが知っているような知識を長々と伝授しても、まったくユーザーの心に響かないわけですね。

 

 

一方、「美味しい赤ワインが飲みたい」というベネフィットを意識して、簡単なワインの選び方やおすすめのワインを伝えてあげれば、ユーザーはそこに大きな価値を感じてくれます。

 

「まずはこれを飲んでみよう!」というタイトルも、「すぐに美味しいワインが分かりそう」というのが伝わってベネフィットを訴求しています。

 

赤ワインの記事内では、全体としてタイトルも本文もベネフィットを意識したものになっています。

 

 

 

SNSライティング編

SNSライティングは短い文章でユーザーの興味を惹いたり共感を得たりしなければいけないため、ベネフィットを意識することは非常に重要です。

 

SNSで上手くベネフィットを捉えることができれば、ユーザーを誘導するだけでなく、シェア、拡散をしてもらうこともできます。

 

もちろん、SNS経由で商品を売るときにもベネフィットを取り入れたライティングは効果的です。

 

 

そのことをよく理解したうえでSNSマーケティングをしている企業に、「土屋鞄製造所」というところがあります。

 

 

土屋鞄製造所

(画像引用:土屋鞄製造所Facebookページ)

 

 

 

「土屋鞄製造所」の投稿は、鞄の質よりも、鞄にまつわるストーリーを重視しています。

 

どういうことかというと、「高級な素材を使っている」というような情報ではなくて、その鞄を作っている職人さんの話や、鞄なんて関係のない「公園を歩いていて秋を感じました」というような話題が投稿のメインとなっているのです。

 

 

では、なぜそんな投稿をしているのかというと、「土屋鞄製造所」の鞄を買う人が、鞄の質よりも鞄にまつわるストーリーを望んでいると理解しているからです。

 

 

要は、「秋色の公園に落ち着いた色の革製の鞄を持って散歩にでかけたら素敵だな」という、鞄とともにある生活をユーザーは望んでいるわけですね。

 

ユーザーのベネフィットが鞄の性能ではなくて鞄とともにある生活なので、当然、鞄の性能に関する情報をいくら提供しても心には響きません。

 

だからこそ「土屋鞄製造所」は鞄の性能ではなく、鞄にまつわるストーリーやおしゃれな鞄の使い方といった鞄とともにある生活を想像できるような投稿をメインとして、共感を得たり、購買意欲を高めたり、良い口コミを集めたりしているのです。

 

 

ちなみに「土屋鞄製造所」は、このベネフィットを理解したマーケティング戦略により、約30万の「いいね」と「フォロワー」を獲得しています。

 

「土屋鞄製造所」はベネフィットをしっかりと理解することで、広告費をかけずに多くの人に自社の存在を知らせることに成功したのです。

 

 

 

動画シナリオのライティング編

最近はYoutubeでの情報発信も流行っていますね。

人気を集めている動画チャンネルはきちんと「シナリオ」を意識していて、視聴者のベネフィットをおさえているものが多いです。

 

 

動画のシナリオも結局のところ、ベネフィットの使い方はほかのライティングと同じです。

 

ユーザーの興味を惹き、動画を最後まで視聴してもらい、なおかつ価値を感じてもらってチャンネル登録なり高評価なりといったアクションをとってもらわなければいけません。

 

そしてそのために必要なのが、ユーザーニーズの理解、つまりベネフィットを理解するということですね。

 

 

ちなみに、動画を通じてリスト取りや商品の販売をするという場合はもちろんベネフィットの理解が必要なわけですが、そうでない場合でもユーザーのベネフィットは理解しておくべきです。

 

というのもユーザーが何を求めているのかを本質的に理解できていれば、再生数やチャンネル登録者数を伸ばすことにも繋がるからです。

 

 

その実例として挙げられるのが、「ほんだのばいく」という、本田翼さんが運営されているチャンネルです。

 

 

 

上の動画、言ってしまえば本田翼さんが3分弱喋っているだけの動画なのですが、実はこれ、500万回再生を超えています。

 

確かに本田翼さんはもともとの知名度、人気もすごいですが、それにしても3分間喋っているだけの動画で500万回再生はすごいですよね。

 

 

これに関して同じ芸能人ユーチューバーのオリエンタルラジオ中田さんが、自身の動画内で「本田翼さんは視聴者が見たいものをわかって動画を上げている」とコメントしていました。

 

要約すると、少しけだるそうに話したり、髪を少しだけ乱れさせたりしているのは、「本田翼の日常が見たい」というユーザーニーズを的確についた作戦、つまり”わざと”なのではないか、ということを推測していたのです。

 

 

つまりこの3分弱の動画内には、計算しつくされた「本田翼の日常が垣間見れる」というベネフィットが詰まっているというわけですね。

 

 

実際のところ、本田翼さんの動画が本当に狙ってやっているのかどうかは定かではありません。

 

ただ少なくとも動画を見に来たユーザーのベネフィットを意識すれば、より大きな成果に繋がるということは事実です。

 

あとはサムネイルを作るときなんかもベネフィットを理解しておくと、より誘導率が上がって動画を視聴してもらいやすくなりますよ。

 

 

 

【まとめ】ベネフィットの理解はライティングの肝

今回はライティングにおけるベネフィットの重要性とそれを上手く使った事例を紹介してきました。

 

 

ライティングにおけるベネフィットとは、ユーザー(読み手)が本当に欲しいと思っている価値に関する情報、もしくは本当に知りたいと思っている情報そのもののことです。

 

 

ライティングに上手くベネフィットを取り入れることができれば、ユーザーの興味を惹いて文章をしっかりと読み込ませたり、ユーザーの購買意欲を刺激して商品を売ったりといったことがやりやすくなります。

 

逆に想定しているターゲットのベネフィットを理解していないと、ユーザーが興味を持たない文章を書いてしまいがちです。

 

 

だからこそライティングを行うなら、まずはユーザーにとってのベネフィット、つまりユーザーニーズをしっかりとリサーチしなければいけません。

 

 

とくにビジネスにおけるライティングでは、ベネフィットの理解はもっとも重要な肝の部分になります。

 

ライティングと言うとついつい文章力や執筆スピードに目が行きがちですが、それよりもまず最初に、想定しているターゲットのベネフィットをしっかりと理解するところから始めてみてください。

 

そうすればあなたのライティング力は、各段にレベルアップするはずですよ。

 

 

 

ちなみに、ベネフィットについては完全無料のコピーライティング講座でも詳しく解説しているので、よろしければぜひそちらの方も確認してみてください。

 

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