面接官をイかせた就活生のキャッチコピーの作り方と例文
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どうも、コピーライターのスミダです。
今面接官を昇天させる就活生のキャッチコピー・キャッチフレーズの作り方とコピペ自由の例文を、僕なりに考えた結論としてまとめてみました。
この2点について詳しくお話していきますね。
一応、ES(エントリーシート)と面接でバッチリ決めて、第一志望の企業に採用されることを願って書いたものです。
ちなみに、あくまでも僕がコピーライターとして自己PRするならどうするか、という話なので結果を保証するわけではありません。
イかせるとか、昇天させるとかはとりあえず人目を惹くための嘘ですからね。これがイヤらしい大人のキャッチコピーです。
目次
就活生専用!対採用担当者用キャッチコピーの作り方
就職活動におけるキャッチフレーズの作り方のコツは、いかに企業の採用担当者に自分を売り込めるかどうかで決まります。
就活用キャッチコピーの作り方はいたってシンプル。
- 採用担当者が何を求めているのか考える
- 採用担当者が求めていることを伝える
これだけです。
※就活に特化していない一般的なキャッチコピーの作り方については『素人でも簡単!キャッチコピーの作り方【名作60選をみながら考えよう】』の記事を読んでみてください。
名作と言われるキャッチコピーも多数まとめています。
1.採用担当者が何を求めているのか考える
自分のキャッチフレーズを考えるにあたって最初にやるべきことは、企業側が何を求めているのかを正確に把握することです。
そもそもキャッチコピーやキャッチフレーズというものは「自分を売り込むための言葉」ですよね。
もっというならキャッチコピーは商品(自分)とお客さん(採用担当者)の関係性を新しく作り出すものでないといけません。
例えばブラックサンダーのキャッチコピーをみてください。
一目で義理とわかるチョコ
これなんか神がかってますよね。
この一言で「ブラックサンダーは義理チョコの定番」という、商品とお客さんの”新しい関係性”を作ってしまったのですから。
自分がいて、相手(採用担当者)がそろって初めてキャッチコピーは成立するのですが、ほとんどの人は自己分析やら適性診断やらの結果に振り回されて、相手のことを考えていないことが大半です。
これはキャッチコピーに限らず、就職活動全般に言えることですよね。あなたが伝えるべきなのは、自分の言いたいことではなくて、相手が聞きたいことです。
世界に自分は一人しかいませんが、企業はたくさんあります。キャッチコピーを作るときに優先されるのは「相手」ですから、自己PRの方法は相手によって変えなければならない、というのがコピーライター的考え方です。
相手が変わっても同じキャッチコピーで訴求することはあり得ません。
就活の場合、相手のニーズなんてほとんどワンパターンなので、職種や業種によっていくつかのパターンを用意すればいいと思います。
例えば、営業職を募集している会社の場合、企業側が求めているのはどのようなものか考えてみましょう。
- 誰とでも喋れる社交性やコミュニケーション能力
- 誰からも愛される笑顔
- 積極的に取引先を訪問する行動力
こんなところでしょう。
一方、事務職を募集している会社の場合は、求めるものが異なります。
- コツコツ真面目に働くのが苦にならない性格
- ミスなくすばやい事務処理能力
- 常に勉強を怠らない努力家としての姿勢
こんな感じでしょうかね。
どこの企業にいってもハンで押したように同じ自己PR↓
「私はスポンジのように知識欲旺盛で、人と話すのが大好きで、笑顔が一番の武器です!」
これでは「それ、スポンジボブやん。」と面接官からツッコミが入っても仕方がありません。
繰り返しになりますが、キャッチコピーやキャッチフレーズをつくるとき、一番大事なのは相手のニーズをつかむことです。
ここがしっかりできていれば、あとは簡単。
相手の求めていることをそのまま言ってやればいいのです。
初心者がやりがちなのは「ちょっと洒落た言い回しを考えよう」という発想です。確かに広告やCMで目にするキャッチコピーは洒落たものが多いですが、印象に残るだけがキャッチコピーではありません。
2.採用担当者が求めていることを伝える
採用担当者のニーズ、つまり企業が求める人物像がわかれば、「相手が求めるものを持っています」とそのまま伝えるだけです。
先ほどの例で営業職を募集している場合に求められるのは「コミュ力」「笑顔」「行動力」の3つでしたね。
「私の強みはコミュニケーション力・笑顔・行動力の3つです。」
これで何の問題もありませんし、相手のニーズを完全にくみ取ったこの言葉こそ、最強のキャッチフレーズです。
賢明な人はすでに気が付いたかもしれませんが、そもそも洒落たキャッチコピーなんて必要がないのです。
コピーライターっぽくいうと、洒落たキャッチコピーは「イメージ広告」に使われるものであって、「レスポンス広告」では直接的な表現が求められるのが普通です。
イメージ広告というのは、企業や商品に対してなんとなく良さそうなイメージを持ってもらうための広告。コカ・コーラとかのCMなどをみると分かりやすいですね。コカ・コーラ飲んでウェーイwみたいな感じ。
一方で、レスポンス広告とは商品を売りこむための広告です。英語教材のスピードラーニングのCMとかが典型でしょうか。「1日5分、聞き流すだけ!」みたいな感じ。
あなたに必要なのは「イメージ広告」なのか、「レスポンス広告」なのか、と考えてみてください。
就職活動って企業に自分を「売り込みにいく」ためのものじゃないでしょうか?
というわけで、自己PRをするために洒落たキャッチフレーズを考えるよりも、「企業側がどんな人材を求めているのか」の理解に努めましょう。
もっといろんな場面で使えて、詳細なキャッチコピーの作り方については『素人でも簡単!キャッチコピーの作り方【名作60選をみながら考えよう】』を読んでみてください。
コピペ可能!渾身のキャッチフレーズ例文×2
ここからは「自分でキャッチフレーズ考えるのがめんどくせー」という人のために、自分を大きく見せる渾身のフレーズの例文を上げておきましょう。
私の強みは●●です。(その証拠に)××した経験があります。
自分にできることをダイレクトに伝えて、さらにそう言える理由を事実ベースで伝えることができれば完璧です。
「私は向上心と責任感がMAXです!」という言葉自体は誰でも言えます。
大事なのは、それが事実だと理解してもらうことです。
コピーライターの世界でも、いかに自分の書いていることが嘘じゃないと信じてもらうかに心血を注ぎます。
だから、自分の言ったことが事実であると証明する必要があります。
例えば、筋力に自信のある人が「行動力があります」と言ったときに、「行動しすぎてムキムキになりました」と胸筋をピクピク動かそうものなら、こちらは信用せざるを得ませんね。
そういうことです。
安定感に定評があります。
自分を採用することが成功かどうかはともかく、失敗の可能性が低いことをアピールすることが効果的です。
企業は優秀な人材を確保したいと同時に、(とりわけ担当者レベルでは)問題のある学生を採用して失敗したくないと思っています。
学生を採用する企業の失敗とは次のような事態になったときです。
- すぐに辞められてしまう
- 仕事ができない
- 上司にとって扱いにくい
- 周りとうまくやっていけない
「求める人物像」には多少の違いはあっても、「求めない人物像」はどこの会社もほぼ同じです。
なので、「私を採用することにリスクはありません」と暗に伝えることは、就職活動にとってプラスに働く可能性がかなり高いです。
このリスクはありませんと伝えることを、営業の世界では「リスクリバーサル」といいます。
商品を買おうとするお客さんの頭には、購入前に必ず不安がよぎります。
本当にこの値段の価値はあるのか?すぐに壊れたりしないか?などなど。
なので、こういう不安を取り除く言葉(例えば、30日間返金保証)が効果的なのです。
これを就職活動に当てはめると、
- 何かを継続した経験(辞めにくい証拠)
- 上下関係があっても円滑に過ごした経験
- 誰とでもうまくやっていけた経験
このような事実があれば、鉄板でつかえそうです。
以上、コピーライターが考えた渾身のキャッチコピーでした。
最後のまとめと就活生に言いたいこと
今回は、ES(エントリーシート)とか面接に使える就活用のキャッチコピーを考えてみました。
洒落た文言を求めていたらガッカリしたかもしれませんが、コピーライター的に考えると、他のサイトにのってるような「ピンチをチャンスに変える男」とか別にどうでもいいので、それよりもその「証拠」を見せてください、という感じです。
就職活動中にありがちなこととして、
- 志望企業が不採用になって人格否定された気分になり死にたくなる
- 企業の求めるスキルや資質がなくて過去の自分を殺したくなる
みたいなことがあるかと思いますが、あんまり深刻に考えないでください。
どれだけ企業に就職しようと思っても、根本的に組織で働くことに向いてない人(僕みたいなやつ)もいますし、もっと根本的に働くことに向いてない人だっているかもしれません。
「企業に就職する」というのは、たくさんある選択肢の一つであって、それがすべてじゃないですからね。なんとかなります。
精神的に病まない程度に頑張ってください。
ではでは、最後まで読んでいただきありがとうございました。
コピーライター
住田辰範
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