【現役セールスライター的レビュー】最強のコピーライティングバイブルは買うべきか?
2021/05/08
セールスコピーライター・ウェブマーケター。「コピーライティング」「セールスコピーライター」でGoogle検索1位獲得。自身のコピーライティング技術をメルマガで全て無料公開していて読者は7000人超。
どうも、コピーライターのスミダです。
神田昌典さん監修・横田伊佐男さん著『最強のコピーライティングバイブル(ダイヤモンド社)』を読み終わったので、現役のセールスコピーライターとしての視点でレビューを書いていきます。
キャッチコピーやセールスレターの国内成功事例が大量に盛り込まれていて、「バイブル」の名に恥じないレベルで実践的なノウハウに落とし込まれている、コピーライティングを勉強・実践するだけ是非とも手元に置いておきたい一冊です。
⇒「最強のコピーライティングバイブル」Amazon販売ページ
この記事では「最強のコピーライティングバイブル」に書かれている内容のまとめ、評価・評判、僕なりのレビューと感想をお伝えします。
目次
最強のコピーライティングバイブルの内容
最強のコピーライティングバイブルの内容は「伝説の名著3部作が1冊に凝縮」という副題の通り、コピーライティングを実践するうえでの有名な書籍3冊のエッセンスをまとめた本です。
そのエッセンスを「日本のコピーライティング・広告の国内事例」をたっぷりと交えながら解説しているのだから驚きです。
僕は購入する前に「え、3冊を凝縮するってどういうこと!?そもそも伝説の名著3部作ってどれとどれとどれ??」と疑問に思いました。笑
「伝説の名著3部作」ってどの本のこと?
ここでいう「伝説の名著3部作」とは次の3作。
- 『ザ・コピーライティング』(ジョン・ケープルズ著)
- 『伝説のコピーライティング実践バイブル』(ロバート・コリア―著)
- 『ザ・マーケティング【基本篇】【実践篇】』(ボブ・ストーン&ロン・ジェイコブス著)
最強のコピーライティングバイブルに書かれているのは、本当にこの3部作に書かれている内容を少しずつ引用して、くっつけた感じです。
「なんだ、二番煎じか…」とあなどってはいけません。
コピーライティングにとって重要なのは「反応率をあげること」です。どんな高尚な理論や、マニアックなテクニックを並べようとも、反応率が低ければ、そのキャッチコピーやセールスレターに意味はありません。
最強のコピーライティングバイブルに書かれているのは、マーケティングのプロ中のプロの横田さんが「伝説」とも言われる名著から、「反応率をあげるために必要な要素」だけを厳選して抜き出して、さらにそれを実践しやすいように体系的にまとめられたものです。
本の最後に「超訳1枚プランシート」というのが紙1枚にまとまっているのですが、こんなに極限までノウハウを体系的にまとめられるなんてスゴイです。素直に感動しました。
最強のコピーライティングバイブルの要点
最強のコピーライティングバイブルは次の4つのパートに分けて書かれています。
- 戦略を練る
- グイッと惹きつける
- すぐ行動させる
- テスト! テスト! テスト!
1.戦略を練る
「戦略を練る」というのは、つまりは「マーケティング戦略を考えよう」ということ。
コピーライティングというと「どうやって伝えるか(How to say)」ばかりに意識が向きがちですが、それ以前に「何を伝えるか(What to say)」のほうが重要度は高いのです。
僕はこれまでに色んなコピーライティングの本を読んできましたが、「何を伝えるかが重要」という視点をもって書かれていない本は、ちょっとイマイチだと思ってしまいます。
その点では、先日レビュー記事を書いた「ウェブセールスライティング習得ハンドブック」も「何を伝えるか」の視点をもって書かれているので、勉強になりました。
⇒「ウェブセールスライティング習得ハンドブック」の評価・評判・レビュー
2.グイッと惹きつける
「グイッと惹きつける」ではキャッチコピーの作り方について解説されています。
「キャッチコピー『最強35の型』」として、キャッチコピーのテンプレートが紹介されています。
全ての解説で国内の国内の事例と一緒に何が優れているのかが説明されているのが嬉しいです。
本にも書いてありますが、キャッチコピーをつくるときに変にオリジナリティ・独創性を追求するよりも、「最強35の型」みたいな効果実証済みの型にあてはめて考えるほうが失敗がないんですよね。
キャッチコピーというと、過去に書いた記事でこんなのがあります↓
イマドキは就職活動でもキャッチコピーが必要な時代だそうです。コピーライティングが身近になってきているんでしょうかね。。
3.すぐ行動させる
「すぐ行動させる」では、セールスレターでいう「ボディコピー」の書き方について書かれています。
これについても「セールスレターの6フレーム」として、かなりポイントを絞って簡潔に解説されています。
最初の頃って、色んな知識を一気に使おうと思って、あれもこれも気をつけなきゃ!ってなっちゃうんですが、こういうシンプルな型にあてはめたほうが、案外デキのいいセールスレターになるかもしれません。
セールスレターについては過去に書いた記事「書き方を学ぶだけでは危険!セールスレターの作り方を完全解説」も参考にしてみてください。
4.テスト! テスト! テスト!
ここではタイトルの通り「テスト」の方法について書かれています。
どんな広告やセールスレターも、実際に読者の目に触れて反応を確かめてみないと、最終的な良し悪しは分かりません。
一言に「テストする」といっても、なんだか難しそうに思うかもしれませんが、「最強のコピーライティングバイブル」では広告テストのチェックポイントを
- キャッチコピー
- オファー
という、たった2つのポイントまで絞り込んで解説してくれます。
2つだけをチェックして改善していくことならできる気がしませんか?
国内成功100事例とは?
最強のコピーライティングバイブルの副題にも書いてある「国内成功100事例付き」というのも、かなり貴重な情報です。
正直僕は成功事例については全然期待していませんでした。
「どうせ適当な広告を100個並べただけだろう」と。
ところが実際に読んでみると、ほとんどすべての事例について、その広告のどこが優れているのか。バッチリ横田さんの解説がついているのだから震えました。
ものによっては、実例を出したうえで、この広告の何がダメなのかまで書いてありました。
事例は比較的最近の新しい広告が多く、その種類も紙媒体の広告からWeb広告まで様々でした。
実例として挙げられている企業は…
- サントリー
- ソフトバンク
- ソニー損保
- ユニクロ
- イオン
などなど、名だたる大企業の成功事例の成功要因を学ぶことができます。
もはやこれだけでも十分すぎるくらい価値がありますね。
監修の神田昌典さん・著者の横田伊佐男さんって誰?
監修の神田昌典さん・著者の横田伊佐男さんとはどのような人なのでしょうか?
一言でいうなら2人ともマーケティング分野のすごい人です。
お二人のオフィシャルなプロフィールを以下に引用しておきます。
神田昌典さん
経営コンサルタント・作家
日本最大級の読書会『リード・フォー・アクション』発起人上智大学外国語学部卒。ニューヨーク大学経済学修士、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士。
大学3年次に外交官試験合格、4年次より外務省経済部に勤務。戦略コンサルティング会社、米国家電メーカーの日本代表として活躍後、1998年、経営コンサルタントとして独立。コンサルティング業界を革新した顧客獲得実践会(のちに「ダントツ企業実践会」、現在は休会)を創設。同会は、のべ2万人におよぶ経営者・起業家を指導する最大規模の経営者組織に発展、急成長企業の経営者、ベストセラー作家などを多数輩出した。
―神田昌典オフィシャルWebサイトより引用
横田伊佐男さん
プロフェッショナル・マーケティングコーチ
CRMダイレクト株式会社
代表取締役 横田伊佐男■Citiグループ、ベネッセグループにて、マーケティング部門、
コンサルティング部門の責任者を歴任。100社を超える大手企業での
コンサルティング経験を体系化し、2008年に独立。■コンサルティングでは、「人が動く戦略は『紙1枚』にまとまっている
法則を突き止め、実践で使えるビジネススキルを徹底的に叩き込む。
2年間で学ぶMBAプログラムを1日に凝縮した研修講座は忙しいビジネスパーソンに
好評で、受講者はのべ2万人以上を超える。横浜国立大学博士課程前期経営学(MBA)修了。横浜国立大学客員講師。
―CRMダイレクト株式会社より引用
最強のコピーライティングバイブルの評価・評判
個人的に「最強のコピーライティングバイブル」はかなりオススメできる一冊ですが、僕以外の人たちの評価・評判も確認しておきますね。
Amazonのカスタマーレビューを確認してみると、評価件数が30件で評価の平均は☆4.3(2017年9月現在)。
参照:Amazon「最強のコピーライティングバイブル」販売ページ
詳しくは上記で参照したレビューを読んでいただければ、一番性格なのですが、僕が確認したところ総じて「分かりやすい」「実践的」「役に立った」という人が多いです。
低い評価をしている人の内容をみると「内容がうすい」という旨の記述がありましたが、エッセンスだけを抽出しているので、今までにコピーライティング関連の本を何冊も読んでいる人にとっては、そんなに目新しい情報はないように思えるのかもしれません。
確かに僕もセールスコピーライターとして関連書籍を何冊も読んできて、目新しいことはあまりありませんでしたが、豊富な実例とポイントが体系的にまとまっている、という点ではすごく助かっています。
まとめ:最強のコピーライティングバイブルは買うべきか?
「最強のコピーライティングバイブル」はかなりの良書だと思います。
- コピーライティングの初心者でこれから勉強する人
- 実務的にコピーを書く必要に迫られている人
- 実例から学びたい人
- セールスコピーライターとして独立をも目論んでいる人
いずれの人にもオススメです。
とりわけ、実務的にダイレクトメールやポップ、セールスレターを書く必要に迫られている人にとっては、すぐに使えるノウハウとしてポイントがまとまっているので最適かもしれません。
270ページほどある厚めの本ですが、中身は広告の写真などが多いので、頑張ればサラッと一日で読めるくらいの分量です。
セールスコピーライターとして独立をも目論んでいる人は、「ど素人がセールスコピーライターになるには?」の記事もどうぞ。
ちなみにコピーライティング関連書籍で僕がプッシュしているのは「現代広告の心理技術101」という本です。この本については無料メルマガで全力解説していますので、是非とも読んでみてください。
ではでは!
以上、「最強のコピーライティングバイブル」のレビューでした!
コピーライター
住田辰範
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